まずは・・・、写真を・・・


今年のナスの状態です。
先日も書いたテントウムシダマシによる食害です。
今までも食害に遭い果実に傷を付けられたことはありますが、これほどまでの害に遭うこととは一度もありませんでした。
なんせ今回の食害率は100%です。そもそもこの傷はテントウムシダマシの傷ではなく、風に揺られて支柱や枝などに表皮が当たって
タマに出来るのかな?って思っていて、殆ど気にしていなかった位でしたから。

葉がこんな状態になると、これでは光合成が出来ず、樹自体の成長も望めず当然実付きも悪いです。
そしてこの虫の性質が悪いのは表皮だけを食べて、中身にはなんら影響がないこと。

ね?
中身は全く普通でしょ?
皮を剥けば喰えるんです

でも見た目が悪いから商品として販売するのは難しく、その殆どが畑に還ります。
こうした野菜を畑に還す気持ちを想像できるでしょうか?巷で本を読んだりすると、自然栽培では虫が付かなくなり品質も上がるとされています。
また実際に売られている自然栽培の野菜も、綺麗な物が殆どで虫食いの物は殆ど見かけませんから、虫害が少ないというのは本当なんだと信じている消費者や小売店など流通業者がほとんどではないでしょうか?
しかしそれは生産者が意図的に虫食いを出荷していないと言うこと忘れないでほしい。
今年ほどナスに農薬をブッ掛けたいと思った年は有りません。僕は確かに今年で自然栽培を行いだして6年目になるので新米という顔は出来ない年数になってきた。
しかし新しく借りた畑というのは、6年目の僕が栽培を行おうと、自然栽培1年生の畑なのです。
新しい畑というのは正直言って博打です。
どの野菜が上手く出来るのか、どんな病虫害が出来るのかさっぱり分からない手探りの状態から始める。
そこを乗り切らなければいけないのですが、その乗り切る覚悟ってのは相当なモノがあります。
あの「奇跡のリンゴの木村さん」だって初めから成功したわけではなく、10年の歳月が掛かっているわけです。
確かに最初から上手くいく畑もありますが、初年度はこんな状態になることもあります。
そんな苦労を分かって支えていただけるお客様がいるというのは感謝に堪えません。
テントウムシダマシはナス科の作物が好きらしくナスを食害しているのですが、すぐお隣で栽培している同じナス科のペペローニ(ピーマン)は綺麗に色付いて来て、

食害ゼロ。
この差はいったい何なんでしょうかね?
第3期・自然栽培による農業研修生を受付中です。
詳しくは左横プロフィール欄の上段にある研修生受付をご覧ください。
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Name - 吉岡孝明
Title -
肥毒が抜ければ害虫被害もなくなるのではないでしょうか。
害虫に負けない生命力に溢れる畑を作れるのは
自然栽培しかないと信じています。
大変なお仕事でご苦労は計り知れませんが
がんばって下さい。
僕のボキャブラリーではこんな言葉しか見つからず
申し訳ありませんが、応援しています。