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TPP
【TPP 環太平洋戦略的経済連携協定 】
協定国間の貿易において、工業品、農業品にかかわらず、例外品目の極めて少ない関税撤廃と貿易自由化の実現をめざしたFTA(自由貿易協定)を包括するEPA(経済連携協定)である。
とウィキペディアには書いてある。
TPP絡みで取材、とまでは言わないが、ちょっと聞かれたので考えてみた。
TPPに関して細かい内容まではちょっと勉強不足で詳しいことは把握していないが、全中(農協の親玉)などは猛反対している。
しかし経団連など大企業が集まる団体はビジネスチャンスが増えると大賛成のようだ。
※一応経団連会長は、農業関係者などにTPPへの反対論が根強い理由に関して
「参加すると、直ちに関税が撤廃されるかのように伝えられている」と指摘。
自由化までに時間的な猶予があることを広く説明し、不利益を受ける分野への
支援措置を検討することも必要との認識はあるようだ。
農協を通して出荷している農家は戦々恐々だろう。
特に米農家は。
日本の米農家出荷の米価はおおよそ一俵1万円くらいだが、これをkgに換算すると166円だ。
それが回りまわって小売り価格になるとkg500円くらいになるのだが、海外では小売価格が日本の農家の出荷価格と変わりない150円位もザラだと言う安さだそうだ。
もしTPPに日本が参加したのならば、米農家の出荷価格はいったい幾らになるのだろう?
現状の小売り価格と同じ利率で単純に計算すると、農家の米の出荷価格はたったの49円だ。
非農家の人たちは、一反の田圃からどれくらいのお米が収穫できるか知っているだろうか?
慣行農法でバリバリに化学肥料をぶち込んでも、一反十俵くらいだ。
と言う事はもしTPPに加盟すると、半年かけてお米を作って換金したとしても、一反で490円しか収入が入らなくなる。
たとえば愛知県の小規模米農家が4ヘクタールでお米を作ったとしても、1俵/490円×10表(一反辺りの平均収量)×40反(4ha)で、117万6千円の年収で終わってしまう。
現行でも、この約3倍ちょっとの年収です。
こんな風になったら、誰が米農家をしたいと思いますか?
非農家の人たちは自由競争社会だから仕方がないだの簡単に言ってしまうが、経済人たちは最早日本に農業は要らないと思っているとしか考えられない。
そもそも外務大臣の前原自身がTPP絡みの記者会見で
【GDPにおける日本農業が占める割合は1%に過ぎない。
そのたかが1%を守る為に他の99%の声を無視するのか?】
と言っていたくらいだから、民主党が掲げた「国民の生活が第一!」との謳い文句があるが、どうやら外務大臣の前原の頭の中では、農家と言う存在は国民として認識されていないようだ。
とは言ってもこの不景気の中である。
他の産業が元気にならないと日本経済は衰退の一途をたどるのは目に見えている。
TPP参加への趣旨も分からんでもないが、それならば欧米並みに農家への手厚い保護体制を確立し、欧米のように輸出も出来るほどの仕組みを作った上でないと、本当に日本から米農家は消えてしまうかもしれない。
さてさて、農家個別保障制度も補助金も全く無関係なく、農協にも頼っていない自然栽培を始めとする我々こだわり農家にはどんな影響が出てくるのだろう?
僕が仲良くさせてもらっている拘りの各農家さんのブログなどにもTPPに触れる事は書いていないし。。。
今のところ全く予想が出来ていないのだが、コレだけは確かなはずだ。
消費者・拘りの小売り店など流通業・そして拘りの飲食店さん等それぞれに、購入者が海外産に比べて高価な国産品でも食指を伸ばしたくなるような、外国産の農産物に負けない今以上の高品質な農産物の提供と、今以上のより確かな信頼関係を構築する事が生き残る道ではないだろうか?
第3期・自然栽培による農業研修生を受付中です。
詳しくは左横プロフィール欄の上段にある研修生受付をご覧ください。
協定国間の貿易において、工業品、農業品にかかわらず、例外品目の極めて少ない関税撤廃と貿易自由化の実現をめざしたFTA(自由貿易協定)を包括するEPA(経済連携協定)である。
とウィキペディアには書いてある。
TPP絡みで取材、とまでは言わないが、ちょっと聞かれたので考えてみた。
TPPに関して細かい内容まではちょっと勉強不足で詳しいことは把握していないが、全中(農協の親玉)などは猛反対している。
しかし経団連など大企業が集まる団体はビジネスチャンスが増えると大賛成のようだ。
※一応経団連会長は、農業関係者などにTPPへの反対論が根強い理由に関して
「参加すると、直ちに関税が撤廃されるかのように伝えられている」と指摘。
自由化までに時間的な猶予があることを広く説明し、不利益を受ける分野への
支援措置を検討することも必要との認識はあるようだ。
農協を通して出荷している農家は戦々恐々だろう。
特に米農家は。
日本の米農家出荷の米価はおおよそ一俵1万円くらいだが、これをkgに換算すると166円だ。
それが回りまわって小売り価格になるとkg500円くらいになるのだが、海外では小売価格が日本の農家の出荷価格と変わりない150円位もザラだと言う安さだそうだ。
もしTPPに日本が参加したのならば、米農家の出荷価格はいったい幾らになるのだろう?
現状の小売り価格と同じ利率で単純に計算すると、農家の米の出荷価格はたったの49円だ。
非農家の人たちは、一反の田圃からどれくらいのお米が収穫できるか知っているだろうか?
慣行農法でバリバリに化学肥料をぶち込んでも、一反十俵くらいだ。
と言う事はもしTPPに加盟すると、半年かけてお米を作って換金したとしても、一反で490円しか収入が入らなくなる。
たとえば愛知県の小規模米農家が4ヘクタールでお米を作ったとしても、1俵/490円×10表(一反辺りの平均収量)×40反(4ha)で、117万6千円の年収で終わってしまう。
現行でも、この約3倍ちょっとの年収です。
こんな風になったら、誰が米農家をしたいと思いますか?
非農家の人たちは自由競争社会だから仕方がないだの簡単に言ってしまうが、経済人たちは最早日本に農業は要らないと思っているとしか考えられない。
そもそも外務大臣の前原自身がTPP絡みの記者会見で
【GDPにおける日本農業が占める割合は1%に過ぎない。
そのたかが1%を守る為に他の99%の声を無視するのか?】
と言っていたくらいだから、民主党が掲げた「国民の生活が第一!」との謳い文句があるが、どうやら外務大臣の前原の頭の中では、農家と言う存在は国民として認識されていないようだ。
とは言ってもこの不景気の中である。
他の産業が元気にならないと日本経済は衰退の一途をたどるのは目に見えている。
TPP参加への趣旨も分からんでもないが、それならば欧米並みに農家への手厚い保護体制を確立し、欧米のように輸出も出来るほどの仕組みを作った上でないと、本当に日本から米農家は消えてしまうかもしれない。
さてさて、農家個別保障制度も補助金も全く無関係なく、農協にも頼っていない自然栽培を始めとする我々こだわり農家にはどんな影響が出てくるのだろう?
僕が仲良くさせてもらっている拘りの各農家さんのブログなどにもTPPに触れる事は書いていないし。。。
今のところ全く予想が出来ていないのだが、コレだけは確かなはずだ。
消費者・拘りの小売り店など流通業・そして拘りの飲食店さん等それぞれに、購入者が海外産に比べて高価な国産品でも食指を伸ばしたくなるような、外国産の農産物に負けない今以上の高品質な農産物の提供と、今以上のより確かな信頼関係を構築する事が生き残る道ではないだろうか?
第3期・自然栽培による農業研修生を受付中です。
詳しくは左横プロフィール欄の上段にある研修生受付をご覧ください。
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Name - オナジマイマイ
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ところで、今日の計算、Kg単価で計算してたはずがいつの間にか俵単価に変わってないですか?