「自然農園あぐりーも」fattoria naturale Agri-Mo イタリア野菜・西洋野菜・愛知の伝統野菜を自然栽培で! 

愛知県大府市にてイタリア野菜を始めとする西洋野菜と、愛知の伝統野菜を中心に栽培し、                                   イタリアンやフレンチのレストランに野菜を販売している農家です。

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トンネル栽培の是非 

巷にあふれる虫食いが無い自然栽培や有機栽培の葉野菜。
特に小売店や宅配など、農家から買わない第3者を通しての売買では特に顕著に見られる。
 (無農薬だと分かっていても、お客さんからのクレームに成る場合もあるから仕方が無い。)


ま~、中には本当に土作りだけで対応している素晴らしい出来の葉野菜もあるのだろうが、農家によっては寒冷紗や不織布、ビニールなど、いわゆるトンネルと言う物理的防御で虫害から葉野菜を守っている農家は非常に多いと聞く。

先回の白菜の項でも書いたが、プロ農家としては出来るだけ綺麗な状態でお客さんに販売したいとの思いはどの農家も持っているだろうから、トンネル栽培をするかどうかは個々の営業方針だろう。


ところで僕は基本的にはそうした物理的対処方法に捉われず、開けっ広げの状態で葉野菜を栽培しているから、ある年やある時期によっては、それはそれは酷い虫害にあう事が未だにあって、そうした物理対処をしている農家さんの葉野菜に比べると虫害痕がある葉野菜を出荷することがあって、お客さんによってはかなり迷惑がられているかもしれないと、そんな野菜を納入させてもらっていつも心の中で感謝と反省をしている。


僕がトンネル栽培をしないのは二つ理由がある。

一つは物理対処で例えば虫害が減ったとして、それが本当に土の力で減ったのか、対処法により減ったのか、判別が出来ないからである。

仮に虫害が酷い場合、何らかの原因があるからそうなるわけで、それを改善するための考えることをストップしかねない。

物理対処というのはそれほど簡単な対処方法という事で、根本を改善することに繋がっていないと感じている。


もう一つは味に差が出る。

ビニールトンネルなら必要以上に温度が上がって生育スピードが大幅に上がりすぎてすぐに成長する。
すぐに成長するって事は野菜本来が蓄えれるはずの栄養価や味のノリが減ってしまうということに繋がる。

寒冷紗や不織布を使った場合ビニールほどの保温効果は無いけど、メッシュ状の素材から逆に日光を遮る働きが出てしまい、やはり野菜本来が持つ力を発揮することが困難になってしまう。


巷に出ている自然栽培や有機栽培の虫害痕が少ない(あるいは無い)綺麗な葉野菜を食べてみて「あれ?この野菜の味って薄いな~。」と感じてしまうのは恐らくこれが原因だろうと思っている。

先日ある得意先の担当者が他所で買った虫害痕の無い赤からし菜と、うちのちょっと虫害痕がある赤からし菜を食べ比べてみて「その味の違いに驚いた! 耕作人さんの言わんとしている事がよく分かった。」とわざわざ電話をかけて来るほどの違いのようだ。

それほど変わってしまうという事です。



だから僕が目指すのは、やはり物理対処を行わずとも虫害がない、健全な土壌で栽培された、栄養価の面も味の面からもレベルが高い野菜だといえるでしょう。


書くだけなら簡単だが、かなり難しい高レベルな事を目指しているのだと、つくづく先の長さに頭を痛めている最中です



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Comment

Name - 通りすがり  

Title - 

トンネル栽培は否定されているようですがビニールハウスは使用しておられますよね?
味が落ちると思いますが…。
2011.11.04 Fri 00:15
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Name - 耕作人  

Title - 通りすがりさん

ビニールハウスに関しては夏野菜の育苗とトマト用です。
あなたが農業関係者なら何故上記の二つに使うか、答えは分かりますよね?
2011.11.04 Fri 20:41
Edit | Reply |  

Name - 通りすがり  

Title - 過去の記事を拝見しており気になったもので

気を悪くさせてしまったのならすみません。
ブログはずっと楽しく読ませていただいており、昨年冬ころの記事ではビニールハウス内で葉野菜を栽培されておりました。
今年からはやらないということでしょうか。
2011.11.04 Fri 21:52
Edit | Reply |  

Name - 考える人  

Title - 

あぐりーもさま?2010年12月14日のブログにハウスで葉物野菜をつくっている様子ががありますが。他にも多々公開されてますよ。わたくしも、疑問を持ちましたので、トンネルとハウスになにか違いがあるものかと思っておりましたが、作っていないとおっしゃるとはおもいませんでした。少しがっかりしました。
2011.11.04 Fri 22:54
Edit | Reply |  

Name - 耕作人  

Title - 上記お二方へ

まとめてのお返事ですみません。

冬場のハウス内での葉物ですね。
余力があっての栽培だったのですっかり忘れておりましたが、確かに作って販売もしていました。

確かに矛盾してますので、わざわざ他記事を探し当てて日付まで書き添えて頂いて上げ足を突っ込まれても仕方有りませんが、このハウス内の葉野菜は味を重視してでの販売物と言う位置づけではありません。
ハウスのスペースが余ったと言う理由で栽培した、と言うのが僕の感覚です。

ちなみに今年は多分やりません。
理由は去年夏野菜の育苗準備に邪魔になったからで、本来作っても作らなくてもどっちでも良いと言う位置づけでしかありません。

またお二人とも少し勘違いをされているかもしれませんが、今回の記事に関し「防虫の為に味を犠牲にすることはしませんよ」と言う僕の基本的なスタンスを書いたまでで、もしお二人が農業従事者で被覆材を多用して綺麗な姿の野菜を出しているのであればも、それはそれでお客さんに喜ばれる一つの武器で素晴らしい事だと思いますし、個々の営農スタンスを否定している物ではありません。
(ちなみに突っ込まれるといけないので書いておきますが、秋冬野菜の育苗時はポットと言う自然環境化では無いか弱い状態ですので被覆防虫をしていますが、定植以降の被覆防虫はしておりません。)

僕の求めるベクトルはこういう方向だと言う事を書き綴ったまでです。

PS:
これ以降の突っ込みコメントを頂いても、説明するのが面倒なのでコメントを頂いても返信はしません。
僕の求めるベクトルはこういう方向だと言う事です。
もし上記のお二方以外から同じようなコメントを頂いても同様の対応を取らせて頂きます。

悪しからず。
2011.11.05 Sat 01:11
Edit | Reply |  

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