「自然農園あぐりーも」fattoria naturale Agri-Mo イタリア野菜・西洋野菜・愛知の伝統野菜を自然栽培で! 

愛知県大府市にてイタリア野菜を始めとする西洋野菜と、愛知の伝統野菜を中心に栽培し、                                   イタリアンやフレンチのレストランに野菜を販売している農家です。

考え方が変わることはある 

人間、日々の生活や仕事の中で経験や知識が増すにつれて、考え方が変わるということは有ると思う。

僕も農業(自然栽培)を8年間やってきて、初期のころと考えが変わってきたことが、大きく2つほどある。

一つは不耕起栽培から耕起栽培に変わったこと。
確かに不耕起栽培なりのメリットもあるけど、逆にデメリットとの方が大きい。
 (端的に言えば不耕起栽培では食っていけない。)


そしてここ数年感じているのが種についてです。

経験がない初めの頃、いろいろな経験不足をカバーしようと知識先行になっていた。

自然栽培関連の書物を読んでいると、必ずといって良いほど固定種を選べとか、自家採種を心がけろという文言が目に付く。

諸先輩方がそれまでの経験で言ってきたことでそれなりに根拠があるのだと思っていた。

特によく書かれているのが『自家採種を繰り返すことで、種がその土地と栽培方法にあった遺伝子を残そうと頑張るから良いのだ。」と言う言葉だ。

確かにそうした可能性も有るだろう。


逆にF1種は不味いだの、病虫害が発生しやすいだの、肥料無しには育たないなど色々言われている。


実はここ数年で自家採種をする野菜の数はめっきり減り、いくつかのF1種を購入することが増えた。
その他にも固定種の種も購入したりしているが、はっきり言って自家採種の種でも固定種の種でもF1の種でも、できに関してはほとんど差がないと言うのが、うちの畑の結果だ。

自家採種品や固定種でも虫に食われるときは食われるし、逆にF1でも食われないときには食われないし、無肥料でも普通の大きさに育つ。

もちろん個体差は出てくるが、それは自家採種品でも固定種品でも同じことが言える。

F1の野菜が不味いかと言えば決してそんなことは無い。
特にトウモロコシは毎年F1の種を購入して栽培しているが、個体による大小の差以外はまったく問題がないと思えるし、美味しいからと自分の店に回せるだけ回して欲しいとの申し出をプロの料理人からも毎年いただける。

あと、諸先輩方は小麦や大豆を蒔けとも言っていますね?
これも実践していないが僕の栽培の仕方では特に関係無いと思える。


諸先輩方が言われることには意味もあるのだが、全てが全て自分のおかれている栽培環境に当てはまるかどうかは決め付けないほうが良い。

あくまで参考知識程度に持っていて、あとは自分の栽培環境とにらめっこしながら試行錯誤するのが良いのではなかろうか?


他の自然栽培農家さんの畑ではどうだかわかりませんが、とにかくうちの畑では固定種・F1・自家採種に関係なく育つものは育つし、育たないものは育たない。

それよりも、どんな種類の種だろうが育つ土にすれば良いのではないかと感じている。
少なくとも、いまうちの畑ではそうした土作りを目指している。



追伸:
種の保存や地域の食文化を残したいなど、文化的活動の趣旨で固定種や自家採種を進めるのは賛同です。
(正直言って、自家採種は時間も場所も取られて、今の僕にはデメリットのほうが大きい。)



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Comment

Name - 農業者A  

Title - 

いやいやきっと食っていけますよ。不耕起栽培で食ってる人だっていますから。メリットデメリットの問題はそれぞれあるかもしれません。
2012.03.06 Tue 22:54
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Name - 耕作人  

Title - 農業者Aさん

コメント有難うございます。

何人か不耕起栽培を実践している人は知っています。
うちより大きな規模の不耕起栽培の畑作農家さんもいますが、その農家は家族のほかに何人かのアルバイトを雇っているので手作業が多い不耕起栽培をこなせているのだと思います。

その他の不耕起栽培の畑作農家さんは、たいていうちより小さな規模の農家さんばかりで、どのように生計を立てているのか、また年老いてからの体への負担をどう考えているのか不思議に思っています。

逆に、もし1町以上の面積を一人でこなしている不耕起栽培の畑作農家さんをご存知なら教えていただけませんか?
参考にさせていただきたく思います。
2012.03.07 Wed 13:17
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Name - 農業者B  

Title - 同意見です。

コメント失礼します。

種について同意見です。自然栽培歴数十年でもF1品種が立派に育っている事例を知っていますし、F1をはじくと流通現場が成立しなくなると思います(特に春先の根もの)
F1は確かに生産優先で改良された品種もあると思いますが、品目・育成時期によっては味の良いものも多いのでそれを使っていけばいいですし。
ただ、自家採取した固定種の味がとびきり美味しい事例もあるので、栽培や遺伝子うんぬんよりもそちらのメリットの方が大きいのでなないでしょうか。
また、経営に利用する種の自家採種は単作で1町歩以上やらないと、労力に見合うメリットが得られないのではと思います。
2012.03.07 Wed 18:39
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Name - 農業者A  

Title - 

1人で不耕起畑作1町歩越は果樹を除けば私も存じ上げません。果樹を植えたり何でも屋みたいなのは難しいでしょうか。 
野菜に専念するのなら1町なくても良いのでは。
2012.03.08 Thu 00:03
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Name - 新規就農者  

Title - 

無農薬栽培とありますが、種子の農薬についてはどうお考えてしょうか?
トウモロコシはほとんどがF1で農薬処理されていると思います。
2012.03.08 Thu 01:37
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Name - 耕作人  

Title - 農業者Bさん

コメント有難うございます。

私もほぼ同様な意見ですが。

>経営に利用する種の自家採種は単作で1町歩以上やらないと、労力に見合うメリットが得られないのではと思います。
これに関しては人それぞれじゃないかと感じています。
私は多品種が労力その他を考慮してデメリットが大きいと判断して積極的に行わなくなりましたが、違う見解もあって多品目をやっててもデメリットは感じないと思う人もいるかもしれません。

2012.03.08 Thu 15:01
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Name - 耕作人  

Title - 農業者Aさん

一人で暮らすなら1町はなくても良いかもしれませんが、それ以上の可能性もないと感じています。

1町以下で現状の生活で満足するなら良いかと思いますが、私の場合は現状で満足はしていないのでやはり不耕起栽培に戻る気にはなれませんし、例えば子供がいる研修生の将来を考えると不耕起は勧められません。
2012.03.08 Thu 15:09
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Name - 耕作人  

Title - 新規就農者さん

種子消毒まで含めないと無農薬と謳えないとお考えでしょうか?

私の見解はそこまでこだわる必要はないと思っています。
私はある程度健康な人がより豊かで楽しい食生活を送るための営農をしています。

重度の化学物質過敏症患者さんへの供給を考えるならそこまでの考慮は必要かもしれませんが、当方の現状ではその必要性がないと考えています。

反論もあるかもしれませんが、あまり頭デッカチに極論を求めて物事を考えないほうが良いと思います。
2012.03.08 Thu 15:17
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