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「自然農園あぐりーも」fattoria naturale Agri-Mo イタリア野菜・西洋野菜・愛知の伝統野菜を自然栽培で! 

愛知県大府市にてイタリア野菜を始めとする西洋野菜と、愛知の伝統野菜を中心に栽培し、                                   イタリアンやフレンチのレストランに野菜を販売している農家です。

慣行と有機(自然農) 

今日のブログは長くなりそうですが、飽きずに読んでいただければと思います。

それから予めお断りしておきますが、今回書くことは個人を誹謗中傷することではなく、あくまで一般的な有機(自然農)農法者の考え方だと思ってください。

話の流れ上ここから始めますが、先日僕のブログにコメントをくださったりする、慣行農法で農業をされている方から「有機農業について」と題して、TBをいただきました。

まず慣行農法の方がよく言われるのに、有機又は自然農法で食っていけるのか?
と言うのがありますが、結論から言えば喰っていけます。
僕は畑の面積がまだまだ小さいので喰っていけないですが、実際に立派に営農されている方は大勢いらっしゃいます。



もう一つよく言われるのが、農薬を使ったって、自分の所の野菜を食べて死んだ人がいるなんて聞いたことがないし、規定量さえ守っていれば農薬は安全だ、むしろ生活(生産)していく上で必要だと仰います。

はたしてこの考え方は消費者にとって正しいのでしょうか?
そして、そもそも消費者自身にも問題はあります。

安全なものは食べたいけど、虫食いや不恰好な野菜は食べたくないと敬遠すること。

虫食いがどうしてもいやなら農薬を使わなければいけませんし、いくら自然農法とはいえ多少の虫喰いは発生することはあります。
(実際の生産現場では、農薬を使っても虫食いは発生します)


話を元に戻します。
生活上農薬は必要だとの考えもあるようですが、それは消費者の健康を考えない、あまりにも生産者サイドの勝手な考えではないでしょうか?

例えば先ほども書きましたが死人が出なければ良いのか?
厚生省や農水省が本腰を入れて調査をしないので、ハッキリとした因果関係はわかりませんが、医療の現場では農薬や化学肥料を使った野菜を食べている子供などのアトピーや、疾病の症例が多数報告されています。

そしてそれらの疾病患者が有機や自然農法の農産物を食するようになってから、症状が消えたとの報告も多数あるようです。

流通の流れ上、どの野菜が誰が生産した物か分からないのが現状ですが、もしそれらの野菜を食べた疾病患者が訴えた場合、生産者や公的機関はどのように対応するのでしょうか?

因果関係がハッキリしないから知らぬ存ぜぬを通すのでしょうか?


いまや自然農法者にとって悪名高いアメリカのモンサント社が販売している除草剤に「ラウンドアップ」と言う商品があります。
家庭菜園などでも頻繁に使われ、商品説明にもアミノ酸系の環境に優しい除草剤とかかれています。

しかしアメリカのある州では信用できないと裁判になり、原告(州側)が勝訴し、モンサント社は何万ドルと賠償を命ぜられています。

今後はこのような事例が日本でおきても不思議ではないような気がします。
(最近はTVの影響か、すぐに訴えられますから)

またラウンドアップを始め、農薬使用による農業者の健康被害は、表に出ていないだけで相当量あると思いますし、実際中毒症状で余命を早めた例はいくらでもあります。
まずは農業者自身が体に気をつけた方が良いと思います。
(特に露地栽培で、中には農薬散布中でも防毒マスク無しで、散布している姿を見かけます)


そして環境保護が叫ばれる中、なぜ土壌に悪影響を及ぼす化学肥料や農薬を使って、さらに土壌を劣化させ、その影響で品質と収量の低下を招き、また化学肥料と農薬を使って補おうとするのでしょうか?

自然に沿った考え方で農業をすれば、それらは全く不必要な物となるはずです。


自分の生活を支えていく上で、生産量確保はとても大切なことです。
しかし今ある事だけに目先をむけて、次世代につながる清浄な農地を作り上げる事も大切なことではないでしょうか?

今の慣行農法は一昔前の、環境を考慮しない工業と全く同じか、現在の環境保護を訴える一方で、ほぼその効力を発揮していない先進国と同じです。
その結果はどうなっているでしょう?

昨今の地球温暖化につながり、河川や海や空気などの環境悪化と同じ事をしていると思うのは僕だけでしょうか?



TBされた文章の中に有機野菜は高級で買えない消費者より、誰でも変える野菜を作りたいと言う一文がありました。

これに関しては僕も全く同じ考えです。
今の有機(自然農法)野菜は、とにかくバカ高いです。

これには面積当りの収量との関係もありますが、流通業者が差別化をして高い値段設定にしていると言うのもあることでしょう。

僕はたまに普通の野菜を買っている人に聞きますが、「もし有機野菜と慣行野菜が同じ価格なら、どちらを選びますか?」と尋ねます。

大多数の人が有機品を選びます。

ではどうすれば良いのか?
一件でも多くの農家さんが有機栽培にし、収穫量を増やすしかありません。
その結果競争原理が働き、いまの高いイメージが払拭されるのではないでしょうか?

有機栽培が当たり前で、農薬を使った野菜はB級品になり、市場に出しても儲からない農産物となれば、どの農家も有機に移行するのではないのでしょうか?

それには勿論消費者の価値観の意識改革も必要でしょう。

中々難しい問題なので一気に解決するとは思えませんが、一人でも多くの生産者が、一人でも多くの消費者が、そのような考え方に変わる日を望んでいます。


最後に有機又は自然農法でも営農はしていけると思います。
今の流通では無理だからだとかは、他人任せの思い込みです。
まずは自分が始め、少しずつでも流通環境の改善を図る自助努力をしなければ、いつまで経っても時代は変わりません。

以前、人に言われた事があります。
「会社を英語に直すとcompany limitedだ。
 limitedという事は一人一人や、一事業主には限界がある。
 だから皆が社会全体で協力してlimitedを無くすんだ」  と。

農業も一人一人が、より消費者にとって良い環境にし、limitedを無くす方向に向かうべく努力をしなければ、衰退していく一方ではないでしょうか?

食の安全安心が叫ばれる昨今、僕も含め若い農業者はもっと色々考え、試す時代に入ってきていると思います。




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Comment

Name - アカシア  

Title - 

非常にまとまった、力の入った記事をありがとうございます。よく分かります。
以前、通販で自然栽培の高い野菜を購入しましたが、その中でも味に差がありました。
本物の有機(自然)栽培は、必ずおいしいと思います。
「おいしい=体によい、体に必要」
2008.01.12 Sat 18:31
Edit | Reply |  

Name - 耕作人  

Title - 

 ◎アカシアさん
まとまっているかどうかは分かりませんが、長文で疲れました(笑)

「食=健康の元」だと思います。
自然農法や有機で野菜は作れるのに、わざわざ毒を使って消費者に野菜を提供する考え方に、僕はどうも馴染めません。

2008.01.13 Sun 11:58
Edit | Reply |  

Name - ちぐちぐ  

Title - 

「有機農業について」の記事を書いた、ちぐちぐです。(^_^;)
力の入った記事、読ませていただきました。
長文書くの、疲れますよね~。

様々な考えの方がいらっしゃると思います。
自分の記事は、自分なりの考えを整理してみようと思い、書いたものでした。
書くことで、改めて言葉を選び、深く考えるようになりますよね。
(え?そんなに深く考えたようには読めない?
それは文才の無さです。(苦笑))

今後も、何か機会があれば、自分なりの考えを書いていこうと思ってます。
またよろしくお願いします。
2008.01.13 Sun 14:30
Edit | Reply |  

Name - 耕作人  

Title - 

 ◎ちぐちぐさん
長文疲れました。
これでもまだ言葉を選びながら書いた方なんですけど、キツイっすか?

今、自然農や有機をやっている人は、安全性を謳ってブログとか書いていますが、慣行農法で農薬は使っても絶対安心だって強調する人って、殆どいないんですよね。

消費者に対して自信持って使っているなら、強調すれば良いのに、とかも思ってしまいます。

2008.01.13 Sun 20:32
Edit | Reply |  

Name - にっこ  

Title - むずかしい問題ですよね

いつもブログ拝見させていただいています。
気持ちのよい環境で育った野菜やお米は、明日の気持ちのよい1日を作ってくれますよね。応援しています!
2008.01.13 Sun 21:07
Edit | Reply |  

Name - 耕作人  

Title - 

 ◎にっこさん
コメント有難うございます!

無肥料&無堆肥の自然農法なんで、栽培を失敗する事もありますが、へこたれずに頑張ります。
これからも応援ヨロシクです!!
2008.01.14 Mon 00:33
Edit | Reply |  

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