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「自然農園あぐりーも」fattoria naturale Agri-Mo イタリア野菜・西洋野菜・愛知の伝統野菜を自然栽培で! 

愛知県大府市にてイタリア野菜を始めとする西洋野菜と、愛知の伝統野菜を中心に栽培し、                                   イタリアンやフレンチのレストランに野菜を販売している農家です。

新規就農と農地法第3条 

午前中の畑以外の休みが3連休。
朝から頑張って作業しております。
ニンジンの畝の草取り作業でズ~っとしゃがみっ放しで、腰が痛いです。
どんな仕事にも辛い面がありますが、腰痛持ちの僕としてはこの雑草の処理は本当に辛いです。



さて、辛い事と言えばよく聞くのが、新規就農するにあたり農地法が壁になり、なかなか農地が借りれないということを聞きますし、僕も実際にそうでした。

農地法でこの土地取得に(借りるのも買うのも)絡んでくる法律は、悪名高き(?)農地法第3条です。

【農地法第3条】
(農地又は採草放牧地の権利移動の制限)   の冒頭部分です
第三条  農地又は採草放牧地について所有権を移転し、又は地上権、永小作権、質権、使用貸借による権利、賃借権若しくはその他の使用及び収益を目的とする権利を設定し、若しくは移転する場合には、政令で定めるところにより、当事者が農業委員会の許可(これらの権利を取得する者(政令で定める者を除く。)がその住所のある市町村の区域の外にある農地又は採草放牧地について権利を取得する場合その他政令で定める場合には、都道府県知事の許可)を受けなければならない。

いま、新規で就農しようとしている中で多くの方が、非農家のご出身ではないでしょうか?
親御さんが農家をしている場合はそのまま田畑を引き継げるわけですが、非農家は一から農地を探さなければいけませんが、ここで障害になるのが各都道府県で設定されている最低耕作面積の条件です。

愛知県の場合は今年中に3反が最低条件になるはずですが、北海道なら確かその10倍近い2町歩が最低条件だったと思います。

さすがに北海道の2町歩は新規就農の最低条件としてはハードルが高すぎますが、愛知県程度の3~5反は妥当な線でしょう。

新規就農するに当たりこの面積をまずは管理していなければ、農地の貸し借りを斡旋するわけには行かないと言うのです、行政は。

でもそれって可笑しくないですか?
非農家は初めから何も無い所から始めるのであって、農地は元々持っていないのです。


で!! そこで諦めてしまっては農地法第3条は壁のままでしか有りません!

ではどうするのか?
これは僕の経験ですから一例だと見てください。

まずは行政(農業委員会)に対して、とにかく絶対に就農するんだ!!と言う意思を貫いてください。
『○反以上の農地を持っていないと斡旋できないと言われても、最初から持っていれば相談はしない、だから相談しに来ているんだ』という事を徹底して言い含めてください。

すると農業委員会も根気負けして「では様子を見させてください」となりました。
この様子を見る。
いったい何を見るのでしょう?

今までの実績です。
例えばどこかで研修を1年以上受けたとか、僕の場合は行政を通さず個人契約で農地を借りていまして、その間の売り上げを査定されていました。


では何故様子を見るのでしょう?

例えばあなたが行政側の人間だったとします。
何の実績の無い人に農地を斡旋して、上手くいかないからと一年足らずで「も~止めた」とします。
行政側はせっかく斡旋したのに、斡旋をした地主さんに申し開きが立ちません。
それでは行政側の信頼が無くなり、今後の斡旋がしにくくなりますよね?

ですから様子を見るのです。

大体、何の実績も信頼も無い非農家に対して慎重になるのは当たり前です。
要は農家になるための就職試験を受けているのだと思えば良いのです。

普通の会社に入るにしても、何らかの準備をしてから面接なりに行きますよね?
そして会社に入っても試用期間がありますよね?
それと同じことです。

今では農地を借りているから言うわけではありませんが、この様子見の期間というのは農業委員会さんがそれなりの実績を踏んできてくださいという親心(?)ではないかと思っています。
農業委員会さんというのは農家の中から選ばれて構成されていますから、農業の辛い部分をたっぷりと味わってきているのです。

だから斡旋するにしてもそれなりに慎重になります。

そこを分かっていないと、農地を借りれないから農地法が悪いんだと言う文句に変わってしまいます。
もちろん現行農地法が正しいかと言うとそうでない部分もありますが、非農家からの新規就農にはそれなりの壁があって当然ということです。

そして一度信頼が出来れば、次からは相談しに行っても気軽に空き農地の情報を教えてくれます。


それに今からはチャンスは増えてくるでしょう。
食料自給率の問題。
農家の高齢化(65歳以上が60%を占める農家の年齢構成)
耕作放棄地の拡大の問題。

これらを解決するのも農業委員会の仕事の一つです。
農地法第3条があるからといって諦めず、絶対に就農するんだ!!と言う意思を貫けば、必ず就農への道は開きます。

就農希望時期の2年前から始めるのが、最低準備期間でしょう。
希望農地探しに一年。
研修なりに一年。


お仲間が増えますように。。。


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Comment

Name - 田中敬三  

Title - 

農業は、誰にでもできる仕事、というわけではないと思いますが、がんばれる人には、やりがいのある仕事だとは思います。
潜在的に適性を持った人たちはたくさんいると想像できるのですが、田んぼも畑も機械も持たない人にとっては、入り口が狭すぎるように感じられます。
この記事のように、適性を持った人が農業を仕事にする道を指し示すことは、大切なことだと思います。

わたしは、「基準の厳しい北海道」で就農を目指して、挫折しましたが、自給的農業は続けています。
同じ北海道で、「農地を使わない(宅地、森林、雑地を使う)」という選択をして、自給的農業を続けている人を、わたしは何人も知っています。
いろんな生き方があるので、みんながもっと頭を柔軟にして、いろんな可能性を考えて、実現させていくといいな、と思います。
2008.09.15 Mon 21:18
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Name - 耕作人  

Title - 

 ◎田中さん
北海道の基準は新規には確かに途方もなく厳しいものだと思いますが、やり方しだいでは基準に近づけるような行政側との折衝もあると思うのですが。。。

実際に私が就農希望を出した当初の愛知県の基準は4反でしたが、ある手を使うことを教えてくれて、まずは2反弱の農地を借りることを出来ました。

それから基準に達するように徐々に増やして行ったわけですから、行政システムは北海道でも似たようなものでしょうから、隙間は突くことが出来たとは思います。

とは言え、今はもう自給的な生活を目指しているわけですから、それはそれで素晴らしいと思います。
田中さんは田中さんで、自給ライフモデルのような物を確立して、多くの人に貢献できることが出来れば、私としても嬉しい事です。

目指せ「自給の星 田中!!」って感じで。
2008.09.16 Tue 13:43
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Name - フタムラ  

Title - 

こんばんは、そらの野菜のフタムラです。以前ブログにコメントいただきありがとうございます。最近コメントに気づきました。返事が遅れてすみません。新規就農の最低反べつですが愛知県の場合は今年中に3反が最低条件になるはずですが、とのことですが、愛知県一律に3反への変更ではありません、大府市の場合は4反から3反になるようですが、市町村によってばらばらです。ちなみに田原市は5反のままですよ。
2008.10.02 Thu 20:28
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Name - 耕作人  

Title - 

 ◎フタムラさん
あ、そうなんですか?
大府の役所で聞いた時に、県知事公示で県内一律と聞いたもんで、そう思っていました。
2008.10.04 Sat 12:01
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