FC2ブログ

「自然農園あぐりーも」fattoria naturale Agri-Mo イタリア野菜・西洋野菜・愛知の伝統野菜を自然栽培で! 

愛知県大府市にてイタリア野菜を始めとする西洋野菜と、愛知の伝統野菜を中心に栽培し、                                   イタリアンやフレンチのレストランに野菜を販売している農家です。

手始めには良いと思う 

育苗日数40日にして、来初夏に収穫できる愛知の伝統野菜野崎キャベツと、ハーブ野菜のフィノッキオを、本日午前中にやっとこさ定植できました。
野崎キャベツ08/11/2(定植)

フィノッキオ08/11/2(定植)

本当ならもう1週間は早く定植したかったんですが、雨の影響でトラクターを入れれなかったりで遅れに遅れてしまいました(汗)

この後に残っている作業は来春に収穫する豆類の蒔種と、玉ねぎの定植です。
もう一分張りダッ!!!



ある方のブログでスローフード協会の趣旨が若干偏りだしてしまって、一部の人しか賛同できないのでは無いかと指摘する文面があった。

スローフード協会には『味の箱舟』と言う趣旨があるそうです。
今回その方のブログを通じて「味の箱舟」と言う物を初めて知りましたが、趣旨としては素晴らしいと思います。


うちの農園では商売向けの野菜としてイタリア野菜を。
そして圧倒的な一般流通の世界から少しでも品種を残したいとの思いから、愛知の伝統野菜の栽培にも力を入れています。

スローフードの基本は地産地消であると思いますし、そうあるべきでしょう。
その意味においては伝統野菜の栽培はもっとも大切な一つであると思っています。

また伝統野菜は昔ながらのその地域で栽培するから、気候風土にもあった野菜として栄養価が高いとの報告例もあります。

伝統野菜と言えば真っ先に何を思い浮かべるのでしょうか?
京野菜などはかなり有名ですよね?

地元愛知県の人に愛知県にも伝統野菜があるのだと言うと、一部野菜にゴッツウ興味がある人などはその存在を知っていますが、ほとんどの方がその存在を知りません。

それだけ認知されていない証拠です。

さて、その「味の箱舟」の一番下に記載されている禁止条項に
条件2:トレードマークや商業的ブランド名がついてない生産物であること。
条件3:選ばれた後も、スローフード協会のロゴやかたつむりマークを、
     直接食品に掲載してはならない

とあります。

スローフードは細々と行えばいいのだから、態々ブランド化しなくても良いのではとの見解にも感じられますが、現状の農業の世界ではブランド化でもしなければ、いずれ消え行く品種も沢山あります。

現に僕が作っているニンジンで「八事ニンジン」と言う品種がありますが、このニンジンの生産農家などは10数件くらいだと言われています。

それも大きな規模の農家ではなく、数反程度を細々と耕している農家さんです。

こうして細々としてしか作られていない品種は、農家が離農すれば無くなってしまう危険性があります。
私などはその前に生産をできるだけ拡大して、ブランド化とまではいかなくても少しでも認知を広げるべく生産販売をしています。

販売なくして認知もヘッタくれも有りませんから、そうした意味で私も「味の箱舟」の趣旨には一部賛成しかねるものがあります。

これでは一部有識者(富裕層)のエゴになってしまうのではないかと、ブログを書いたその方は危惧していました。
また、フランスのAOC(イタリアのDOCやDOCGにあたる)認証制度を模範に、商売とも関係しつつ拡大するのが良いとも提案をされていました。

私はイタリアの方が得意なのでDOCやDOCGで書きますが、
DOCはDenominazione di Origine Controllata 、イタリア語で「原産地統制呼称」の意味。
DOCGはDenominazione di Origine Controllata e Garantitaイタリア語で「政府原産地統制呼称」の意味で、ワインやチーズなどに適用されている法律です。

これらの制度もある意味ブランド化をして一般のワインなどと差別化し高付加価値を付けるのに一役買っています。
イタリアン好きな人なら誰でも知っているであろうワインの「キャンティ」や、チーズの「パルミジャーノレッジャーノ」などがこれに当たります。

ただし、ブランド化するにしたがって昨今の産地偽装の原因になる恐れが無いことも無いです。

産地偽装に関して度々書きましたが、やはり扱う人(企業)のモラルに掛かっていますので、十分な熟慮をお願いしたい所です。


と、ここまで書いてかなり突っ込んだ広範囲な話に渡って来てしまったので、もうちょっと簡単な話に戻します。

スローフードにしてもロハス、マクロビ、オーガニック、自然農法と体や環境に優しそうな言葉は沢山あります。
また日本の某野菜マイスター団体などが行っている野菜への興味をそそるお話など。

第一次産業とは関係の無いお仕事をされている方に対して、取っ掛かりとしては良い趣旨だと思います。
しかし聞く・見るとは違い、やはり体験すると言うことが一番理解が進むことでは無いかと思います。

農産物で言えばプランターや庭先で家庭菜園を楽しむのも、切欠作りや手始めには良いでしょうが、本当は畑に来たりして広い所で農業をするのが一番の経験になるのでは感じています。

それも収穫だけではなく、四季を通じて作物と向き合い、楽しいことキツイ事が経験出来れば言うこと無しです。


自然農法の創始者「福岡正信」さんが言う、1反百姓でも良いのですから。


スポンサーサイト



Comment

Name - けい  

Title - 感謝

こんにちわ。耕作人さんが私の言葉足らずを
絶妙な表現で補足していただき、心より御礼申し上げます。
スローフード運動も一般の方と生産者では同じ文言を見ても解釈が違うのか
悩んだりしています。食のエントリーを書くときは自分なりに正確な資料を基に
書いているつもりですが、知識の不足、表現の拙さで「書いてよかったのか」と思うことも。
あげく自分が「頭の悪い奴」と思ったり。(爆)
でも耕作人さんのように的確なコメントをいただける方に出会うと、
自分なりの食に対する見識を深めるためにも書いてよかったのかなと
救われた気持ちになります。
農業が産業として次代に受け継がれるようにがんばろうと思います。

これからも貴重なご意見をいただければ幸いです。ありがとうございました。
2008.11.02 Sun 16:40
Edit | Reply |  

Name - 耕作人  

Title - 

 ◎けいさん
僕も書いているうちに、どんどん纏まりが無くなって来てしまって、途中で切り上げてしまったので、誇れるほどの文章力も頭もありません。

ただ書いていて、こうした運動は消費者目線が優先されていますね。
消費者=農業から最も遠い人。
だからこそ農畜産、漁業を含めた第一次産業に対して、どのように理解をして貰うかがポイントになると思っています。

食の安全性を気遣いながら営んでいる農畜産業者なら、これらは当たり前ですから。
2008.11.02 Sun 23:46
Edit | Reply |  

Name - -  

Title - 管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
2008.11.04 Tue 07:43
Edit | Reply |  

Name - -  

Title - 管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
2008.11.04 Tue 14:14
Edit | Reply |  

Name - 耕作人  

Title - 

 ◎鍵コメさん
二つ目の鍵コメの件、了解です。
一つ目の件はそちらの方に返信しておきました。
2008.11.04 Tue 14:35
Edit | Reply |  

Add your comment