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原材料費だけで・・・?
東海地区で人気のグルメブログがある。
元イタリアンのオーナーシェフと言う経歴を武器に、名古屋や近郊の飲食店を食べ歩き、ミッシェランばりに味やコストパフォーマンス、雰囲気などに星と点数をつけ、お店を辛口だったり、時には良いことを書いたりして批評をしているのが人気のようだが、たまに???と思うこともある。
今回もそうだ。
イタリアンにおけるパスタやピザなど、いわゆる粉物の原材料費を考えると、お店での売価が高すぎるのではないかと言うわけである。
その人曰く、家庭でトマトソースのパスタを作ろうとすれば材料費一人分100円で出来るのに、お店で食べると何故1,000円前後もするのか?と言う。
とても以前にイタリア料理店を経営していたとは思えない発言である。
お店で何かを食べれば料理を作ってもらって、皿も洗ってもらって、オーナーと従業員の給料が発生し、家賃があって、水道光熱費があってetc・・・ と色々な経費が掛かってくるし、もちろんプロの料理人としての技術料も加わる。
また粉物の料理だけでなく、その他の肉・魚・野菜などを使った料理との、総合的な原価率と利率の関係もあってお店の経営は成り立っていると言うのに。
それを家庭でパスタを作れば原材料費が100円で済むのに・・・、何て話はナンセンス極まりない。
オーナーシェフと言う経歴も疑いたくなる。
1,000円前後も出してパスタを食べたくなければ、自宅で元イタリアンシェフの腕をフルって、美味しい100円パスタを食べれば良いのに。
そんな話しを真に受けて、「私も不思議に思う」なんて共感のコメントを出している人も情けない。
今回は飲食店関係者だろうか? 多くの人が「勘違いしてない?」的なコメントを送っているが、全く同感。
中には、ブロガー自身が以前経営していたお店での原価と売価を公表もせずに、今は客の立場だからと逃げている事に腹立たしさを感じている人も入るようだ。
お百姓さんをやる前から、私は多くの飲食店の料理人さんたちに接する機会がある会社に勤めていたので分かるが、キチンと修行を積んだ料理人さんで、他店の悪口を言う方は少ないと思う。
いや、内々ではそうした話しもするが、ブログと言うあるていど公共性がある文章で、こうしたナンセンスな批評をするキチンと修行をした料理人はいないのではないのかな?
このブロガーのプロフィールを読むと、独学でイタリアンを勉強してお店を開いたらしい。
これはこれで素晴らしい事だが、なぜか閉店してしまった後に、こうしたブログを書いている。
独学での料理の勉強だけにとどまらず、よそ様や他店を思いやる気持ちも独学で学んで欲しかったと感じるのは私だけでしょうか?
東海地区のお店を紹介する辛口グルメブログはその他にも多くあり、職業柄参考にさせて頂いている場合もあるが、美味しかろうと好みで無かった(不味かった?)にしろ、最後に「ごちそうさま」と書いて締めくくっているグルメブログがある。
これは例え多少辛口の批評が書いてあったとしても、読んでいて最後には好感がもてます。
(その他のブロガーは貶すだけ貶して、食材などヘの感謝もせずにお終いだから)
余りにもナンセンスな話しに、今回は私も辛口なブログになってしまった。
アップしておいてなんだが、少しだけ反省の心を残しつつ。。。
元イタリアンのオーナーシェフと言う経歴を武器に、名古屋や近郊の飲食店を食べ歩き、ミッシェランばりに味やコストパフォーマンス、雰囲気などに星と点数をつけ、お店を辛口だったり、時には良いことを書いたりして批評をしているのが人気のようだが、たまに???と思うこともある。
今回もそうだ。
イタリアンにおけるパスタやピザなど、いわゆる粉物の原材料費を考えると、お店での売価が高すぎるのではないかと言うわけである。
その人曰く、家庭でトマトソースのパスタを作ろうとすれば材料費一人分100円で出来るのに、お店で食べると何故1,000円前後もするのか?と言う。
とても以前にイタリア料理店を経営していたとは思えない発言である。
お店で何かを食べれば料理を作ってもらって、皿も洗ってもらって、オーナーと従業員の給料が発生し、家賃があって、水道光熱費があってetc・・・ と色々な経費が掛かってくるし、もちろんプロの料理人としての技術料も加わる。
また粉物の料理だけでなく、その他の肉・魚・野菜などを使った料理との、総合的な原価率と利率の関係もあってお店の経営は成り立っていると言うのに。
それを家庭でパスタを作れば原材料費が100円で済むのに・・・、何て話はナンセンス極まりない。
オーナーシェフと言う経歴も疑いたくなる。
1,000円前後も出してパスタを食べたくなければ、自宅で元イタリアンシェフの腕をフルって、美味しい100円パスタを食べれば良いのに。
そんな話しを真に受けて、「私も不思議に思う」なんて共感のコメントを出している人も情けない。
今回は飲食店関係者だろうか? 多くの人が「勘違いしてない?」的なコメントを送っているが、全く同感。
中には、ブロガー自身が以前経営していたお店での原価と売価を公表もせずに、今は客の立場だからと逃げている事に腹立たしさを感じている人も入るようだ。
お百姓さんをやる前から、私は多くの飲食店の料理人さんたちに接する機会がある会社に勤めていたので分かるが、キチンと修行を積んだ料理人さんで、他店の悪口を言う方は少ないと思う。
いや、内々ではそうした話しもするが、ブログと言うあるていど公共性がある文章で、こうしたナンセンスな批評をするキチンと修行をした料理人はいないのではないのかな?
このブロガーのプロフィールを読むと、独学でイタリアンを勉強してお店を開いたらしい。
これはこれで素晴らしい事だが、なぜか閉店してしまった後に、こうしたブログを書いている。
独学での料理の勉強だけにとどまらず、よそ様や他店を思いやる気持ちも独学で学んで欲しかったと感じるのは私だけでしょうか?
東海地区のお店を紹介する辛口グルメブログはその他にも多くあり、職業柄参考にさせて頂いている場合もあるが、美味しかろうと好みで無かった(不味かった?)にしろ、最後に「ごちそうさま」と書いて締めくくっているグルメブログがある。
これは例え多少辛口の批評が書いてあったとしても、読んでいて最後には好感がもてます。
(その他のブロガーは貶すだけ貶して、食材などヘの感謝もせずにお終いだから)
余りにもナンセンスな話しに、今回は私も辛口なブログになってしまった。
アップしておいてなんだが、少しだけ反省の心を残しつつ。。。
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Name - awaji_aic
Title -
相対的に飲食メニューの価格は原価の積み上げで決めているのではなく、余所があの値段だからうちは(も)この値段でいく、というような他力と地域で決まることが多いものです。
消費者にとってうれしい現象の例では、讃岐(地元)のうどん、名古屋の喫茶店モーニング、ビジネス街のランチメニューなどがあります。
こういった場所では、いくら原価を積み上げようと、味に格差をつけようとも、高額では商売が成り立ちにくいのも確かです。つまり競争の原理ですね。
地方に行くとイタリアレストランは比較的数も少なく、競争の波にもまれていないことも(たぶん)あるのでしょう。
私も地元にある数軒のイタリアレストランを訪問しても、そのブロガーと同様に「しょせんパスタなのに」という気持ちを(いくつかのお店では)持ってしまいます。
なぜなら、イタリア料理でなくとも安価で美味しいお店を知っているからです。
それは、うどんとそばの商売にも見られます。
確かにそば粉はうどん粉より高額ですが、たかが手打ちソバが(世間のイメージにある手打ちのこだわりのために)高めに価格を設定できる業界です。
反面、讃岐のうどんはどうでしょう?
行列ができるほど美味くても価格を吊り上げると客足は引いていきます。
ハッキリ言って消費者は風評であちこちふらつくものです。だからこそ飲食業はその良い方向の風評を作る努力をしないと、ソロバンだけではあの老舗のような末路を迎えます。
ただ、他店のノレンの下で商売している、つまらないお店もあることは確かなようですし、馬鹿な消費者は値段が高いと「美味しい」と勘違いしているのも事実です。
商売とは難しいものですね。