「自然農園あぐりーも」fattoria naturale Agri-Mo イタリア野菜・西洋野菜・愛知の伝統野菜を自然栽培で! 

愛知県大府市にてイタリア野菜を始めとする西洋野菜と、愛知の伝統野菜を中心に栽培し、                                   イタリアンやフレンチのレストランに野菜を販売している農家です。

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第5部 

以前私が載った中日新聞の農業特集「農は国の本なり」も第5部まで来た。


第5部は農協のあり方についての特集だ。


かなり以前(約一年前)に私自身のブログに、農協に関して批判する記事を書いたが、その時に農協の組合員の農家さんから反論のコメントを頂いたことを思いだす。


あの時はなぜ農協に魅力を感じないのか漠然としていて、私自身もそれを上手く文章にできなかった。

今回中日新聞の第5部は農協のあり方についての特集だが、私のように農協を利用していない農家や、非農家の農協という組織を利用したことがない人から見れば、正に特集のような事に目がいってしまうのではないだろうか?


特に印象に残った特集内の言葉を抜粋しておく。

第5部その1より
「 農地が消えれば、非農家が増える。皮肉にも、組合員の脱農業を進めるこの工事のスポンサー は、農協だ。地元の農協「JAなごや」は地主たちでつくる土地区画整理組合に20億円を融資する メーンバンク。市や国も、補助金で開発を後押しする。

開発の中心地で、同JAは支店を真新しく建て替えた。そこは金融窓口が中心で、営農指導員はい ない。茂生の妻留美(35)は「駐車場のテントでもいいから、地元野菜の直売店をつくって」と求めた が、専業農家の要望は「強風時にテントを安全管理できる保証がない」と却下された。

同JA幹部は「農協組合員である地主たちの多くが求めている開発事業に対して、融資するのは当 然のこと」と話し、「できれば農地を守りたいが、それは容易ではない」と強調する。
 
市内では今春、南部の穀倉地帯でも、100ヘクタールの優良農地が開発で埋められ、ここへも
同JAは融資。農地をつぶして生まれた富が、また新たな農地をつぶしていく。


第5部その2より
「本当に農家の方を向いているのか疑問」と松浦。昨年6月、支店を訪ねると、応対した幹部は「こ れに記入するだけでいいから」と国の融資制度の申込書を手渡すだけ。家族の強い反対を押し切っ て決断した億単位の借り入れなのに「相談に乗ろうという気もなく、がっかりした」。

県農業普及員に紹介してもらった日本政策(旧農林漁業)金融公庫の担当者は農場まで足を運び 「ぜひ、やりましょう」と1億円の融資を引き受けてくれた。事業計画づくりにも親身になってくれた。  「1人ではとても無理だった。農協はやるべきことをやっていない」。商工信組と信金も各5000万円 の融資を快諾した。

地元のメガバンク、三菱東京UFJ銀行も一昨年8月、専門チームを立ち上げ、農業参入を果たし   た。「力のある農家ほど農協を離れており、新たな融資先になっている」のが金融界共通の見方   だ。

農家に奉仕するという本来の目的を見失い、農業以外で拡大路線をひた走る農協。本業の「農業融 資」で、その足元が大きく揺らぎ始めている。

第5部その3より
同JAを通じて出荷する農家の男性(57)は、金融や葬祭業など農協の多角化にいらだちを隠さない。
「副業に入れ込む前に、農家の販売収入が上がるようもっと知恵を絞ってほしい」


第5部その4より
 『農協は誰のためにあるのか』。それを考えずに、ただ契約を取ってくる人が、評価される組織だった」
元農協職員の男性(40)は数年前まで、岐阜県内の農村地帯の農協で共済(保険)の勧誘を担当していた。

愛知県豊橋市の専業農家(50)は「農協の『農作業中傷害共済』に救われた」と語る。だが、農家仲間の誰もこの共済を知らないことに驚いた。「農協は生命共済の勧誘にあれだけ熱心なのに、なぜ農業に役立つ共済は勧めないのかねえ」

労働災害に詳しい東京農業大客員教授の三廻部(みくるべ)真己(まさみ)(76)は「もうけが少ない共済には無関心。保険会社との競争に巻き込まれ、組合としての理念を見失っている」と指摘する。
共済連によると、農作業中傷害共済に「目標」はなく、普及率は低い。



第5部その5より 
「キャベツやダイコンを作るのとアパートを建てるのは、土地を手段に生計を立てるという意味では一緒」。
JAみどり(名古屋市緑区)の組合長○○(62)の主張は明快だ。

   (個人のブログですので、組合長名は○○としました。
    詳しくは中日新聞本文をご参照下さい)


宅地開発が進んだ1970年代以降、農家の多くは農業に見切りをつけ、農地を転用して賃貸アパートや駐車場などを建設した。同JAも土地の仲介や融資、入居者あっせんに乗り出した。道路沿いの商業テナントなど約3000に上る管理物件から毎月、億単位の家賃が地主の口座に入り、同JAの貯金量を下支えする。

その経営手法は、農業以外にも収益源を求める農協のお手本となった。

愛知県刈谷市の農家(78)は地元農協に勤務していたころ、JAみどりを視察した幹部が「米や麦を作っている場合じゃない」と興奮気味に語ったのを覚えている。「それまで米俵を担いでいた職員たちが金融を勉強し始めた」と振り返る。


栽培指導などをする営農部門は各地で縮小。愛知県内のJAの営農担当職員は「農協自体が農業を見捨てている」と肩を落とす。


数年前、地元農家が「この先楽しみな人材」と期待していた中堅の販売担当職員が突然、稼ぎ頭の共済(保険)部門へ異動になった。組合員(56)は「農業でもうけるために、なぜ販売のプロを育てようとしないのか」と憤った。

農事組合法人「伊賀の里モクモク手づくりファーム」(三重県伊賀市)社長の木村修(58)は「農協は作物に付加価値をつける努力が足りない」と話す。

木村も元農協職員で「金融ばかりで成績を競う組織に嫌気がさした」と約20年前、地元農家と同法人を立ち上げた。




と、まあズラ~~~~~っとこれだけの記事を読めば、農協はいったい何をしとんじゃ?
と感じられても仕方がないでしょ?

以前私が書いたブログで『農家が株主と言うなら、そう見られないように株主たる農家による意識改革や、組織改革が必要なのでないでしょうか? 』と書いたらそれに対して、

『勝手に「悪に見える」から「意識改革・組織改革が必要」 とは。
どんな論理ですか?』

との意見を頂きました。

私のように農協に詳しくない者が中日新聞の内容を見る限りでは、やはり何らかの変化はいるのではないかと感じてしまいます。



もちろんコマゴマと農協のよい所もあるのでしょう。
それは以前のブログの反論コメントで教えていただき有難かったのですが、大枠でこの記事のような事が起きているなら、多くの非農家は不思議に思うのではないでしょうか?


今回の中日新聞に出てくる農協の殆どが大都市圏に近い愛知県内もしくは近郊の農協に関することです。

他県にはそれこそ親身になって農家の事を考えている農協もあるかもしれません。

すべてを批判するつもりはありませんが、一部ではこうした事も起こっているという事実を認識いただければと思います。


さて、何故このように農協がなってしまったか?
私なりに感じるところもあり書き続けたいのですが、長くなるので次の機会にでも。



※ 申し訳ございませんが、今回の記事へのコメントで農協を批判する、
   擁護するなど、どちらのコメントも書きかんでいただいてもかまいませんが、
   私が返信したいと思うコメントのみに返信いたします。
   場合によっては削除いたします。

   返信されなかった人、削除されてしまった人はごめんなさい。


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Comment

Name - 田園くらしすと  

Title - 

農協無用論が今吹き荒れています。
確かに、大都市はおろか地方都市近郊の農協の稼ぎは、農業ではなく不動産です。区画整理法をいかに利用して、土地保持者と農協に利益を確保するのを目的・・・それは農協が悪いのか・・・はたして農家自体が望んでいなかったのか。

農協全てが悪いのか、無くなってしまえば全て円く収まるのか・・・
経団連の言うように、本当に企業として効率主義の生産農家が良いのか・・・正直私には見えていません。

と、まとまりなくスミマセン。
2009.07.14 Tue 17:18
Edit | Reply |  

Name - 耕作人  

Title - 

 ◎田園くらしすと
農協の事って利用している人としていない人では捉え方が全く違いますから、難しいんですよね。

私個人は農協は集荷と出荷、商品開発など営農指導相談と、後はせいぜい農作業中の傷害保険だけ遣っていれば良いと思っています。

要は農業に関わる事に集中しろ!・・・と。
土地を手放して土地ころがしするような、農業やる気が無い組合員は除名しても良いんじゃないでしょうか?
2009.07.14 Tue 23:38
Edit | Reply |  

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